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zoom RSS 習近平の軍事委員会副主席就任と中共異端思想を考える

<<   作成日時 : 2009/09/18 18:45   >>

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さてこれまで習近平と中共異端思想を平行してエントリーしてきたが、本来ならこの二つを総括する「まとめ」を書こうと思っていた。

【中共異端思想の系譜】その1、異端とは

で以下のように述べておいたことをご記憶であろうか?

「昨年12月、いわゆる「開放改革政策」30周年を記念して当時習仲勳の助手として「李一哲の大字報」の名誉を回復に尽力した前廣東省委書記呉南生が旧「李 一哲の大字報」執筆グループと会談した。すなわち習仲勳の思想解放に学ぼう、という含みであるがその奥にはもっと生臭い政治的思惑がありそうだ。」

その政治的思惑とはもちろん習近平にまつわる権力闘争のことである。もと「改革派」であった習仲勳の名声を利用して誰かを撃とうとしていたのだ。

そして広東をめぐる権力闘争は、八月末に胡錦濤派がさらに陣地を固めた


さていまだに習近平を「上海閥」あるいはそれに近いと見なす言論があとを絶たない。わたしはそれについてはいつも疑念を呈しておいた。

江沢民の権力基盤はまだ最終的に消滅していないのはたしかであろう、そしてそれは軍内にある。しかしそれはもはや「上海閥」とも呼べまい。「江沢民派」と称するならまだ納得はいく。

ゆえに9月14日から18日にかけて開催された中共十七期四中全会の焦点は党軍事委員会副主席に習近平は就任できるかどうかであった。しかしどうやら決定したようである。正式発表は「国慶節」の軍事パレード後になるという。


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もし彼を「江沢民派」とするなら胡錦濤派の権力は危ない、というわけである。

しかし中共内の派閥の集合離散は権力のあり方しだいでどうにでも変容する。「上海閥」の大番頭で江沢民の腹心であったはずの曽慶紅が胡錦濤派に寝返ったことで今の胡錦濤があることを思い起こせばよい。

そして習近平を自らの「引退」とひきかえに国家副主席に押し込んだのは曽慶紅といわれてる。ここからも習近平が「江沢民派」ではないことがわかるのではないか。また彼を広い意味での「太子党」と捉えるならば、「団派」(共青団派)の退潮がめだち「太子党」が躍進したともいえよう。

しかしことはそれほど簡単ではないのだ。百歩譲って習が「上海閥」あるいは江沢民につながる人脈、あるいは「太子党」であったにせよ、権力をにぎる者は彼を自らに引き寄せようとするし、習も自己の権力獲得のためにはあらゆる合従連衡策を行使することを留保するであろう。

やはり習近平その人が問題になる。

彼がその父・習仲勳のような開かれた思想の持ち主なのか、あるいは今年2月のメキシコ訪問中にみせた強硬な「党性」を」もつ男なのか


おそらくそのような篩い分けは無意味であろう。時と場所に応じて自己の表現をかえる、これは政治家ばかりではなく一般のシナ人諸君に普遍的な伝統に基づくエートスである。

さて国家副主席にくわえて党軍事委員会副主席の権力をえた習近平は胡錦濤の後継者としての地位を確固たるものにしたのであるが、そのまま主席になれるとはかぎらない。

しかしこれまで見てきたように習近平の人格形成には二つの大きな要素があると見ていいだろう。ひとつは、父・習仲勳であり、もうひとつは「文革」である。

あの「文革」という動乱は心あるそして思考能力のある若い世代にとっては愛国心と思想を鍛えるよい機会でもあったのだ。そのことについては「李一哲の大字報」と王希哲について述べてきたとおりである。

中共における正統と異端のねじれた関係のなかから生み出されるものはなんであろうか。しかしけっきょく生き残ったものが正統になるのだ。それがもとは正統であったか異端であったかなどはどうでもいいのである。

しかし習近平の本音がわずかでも明らかになるのは彼が全権を掌握したあとになろう。

胡錦濤が、ケ小平により江沢民の後継者に指名されていらい多くの挑戦に耐えて後継者でありつづけたのは奇跡に等しかった。そして党と国家の指導者に登りつめたとはいえ軍内に跋扈する江沢民系の人脈との権力闘争はいまだに決着がついていない。

習近平に対する風当たりはこれから熾烈を極めるだろう。また彼がその権力をより確かなものするためには胡錦濤に協力し江沢民派を抹殺するのが一番の方策であろう、と無駄とは知りつつ建議しておこう。「上海閥」と見なされたものが「上海閥」を撃つ。これぞシナにおける権力闘争の醍醐味であろう。



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