【シナの変容】 フリーメーソンと洪門会

さて前回では、洪門会のシンボルマークが、フリーメーソンのそれと酷似していることを述べました。そしてそれについては安部秀樹氏が、その著書・『洪門人による洪門正史―歴史・精神・儀式と組織』(雅舎、平成19年)でちゃんと述べておられます。その部分を引用しましょう。



「現在、洪門系の団体にはフリーメーソンの代表的な印の一つである「コンパスと定規」のマークを使用する所が多くあります。私が所属している洪門南華山もその一つですが、これらの団体に共通しているのは、設立された場所が上海の租界であるという点です。」



「もともと石工の連合体であったフリーメーソンは、十四世紀のローマ法王庁の迫害から逃れたユダヤ人が大量にフリーメーソンのロッジに逃げ込んだ事から、その後、急激に秘密化し、またユダヤの宗教色に染められていった秘密結社です。」



「上海に進出したサッスーン、ジャーデンマデイソン、フワイヤー、カドリーのユダヤ四大財閥がフリーメーソンという裏の顔を持っていた事は想像にかたくありません。そして、この時代に、何故洪門が「コンパスと定規」のマークを使用したか、その理由として考えられるのが、アヘンの卸元と販売元という関係を通じて両者が兄弟団体になったという可能性です。」



「フリーメーソンも洪門も共にブラザーの関係を重視する秘密結社ですので、組織の主旨としては相互に受け入れやすい面をもっています。フリーメーソンと哥老会とが兄弟団体となる事によって、フリーメーソンの「コンパスと定規」のマークを上海の周辺を縄張りとする哥老会系の団体が使用し始め、やがて上海の租界で設立された洪門の諸団体がこれを使うようになったというところではないでしょうか。」




以上です。


画像

上海を支配したサッスーン財閥の本拠地・サッスーンハウス、現和平飯店



いくつかの疑問を呈することができるでしょう。



1.上海のユダヤ系財閥がフリーメーソンであると特定する理由は?

2.「アヘンの卸元と販売元という関係」、いわばビジネスパートナーという関係にしかすぎないものが、どうして兄弟団体となるべき理由があるのか?

3.上海の裏社会は、ほぼ青幇(チンバン)のテリトリーであって、哥老会も洪門もほとんどタッチできなかったのではないか?




などですが、しかし安部氏は公にできない特殊な情報をお持ちであって「何故洪門が「コンパスと定規」のマークを使用したか」についての理由が明確であるのかもしれません。



ここではそれについては深入りせず、安部氏のご意見を尊重しておくことにしましょう。つまり上海においてなんらかの関係がフリーメーソンと洪門の間に発生し、そしてシンボルマークを共有するほどの深い結びつきを有したのである、と。



とすると、両者にはなにか共通する目的、戦略、人脈、金脈などの存在が想像にかたくありませんが、しかしそれについてはエポケーしておきましょう。



それはそれとして、次回からしばらくは安部氏の著書のなかで遊ばせていただくことにしましょう。安部氏は、さすがに内部の方らしくシナの秘密結社の系譜とそのもつ意味、メンバーのメンタリティなどについても興味深い情報を提供されておられるからです。



人気blogランキングへ参加しました。よろしければ応援のクリックをお願いします。
画像

この記事へのコメント

にほんはにほん
2008年05月23日 14:26
続きを待っています。

この記事へのトラックバック