【中共異端思想の系譜】その1、異端とは

挨拶<半年にわたる中断を経て再開することにします。これはイザ・丸山光三或問集(旧名・マルコおいちゃんのヤダヤダ日記)に連載中のエントリーからの再録です。>



異端とは、「主として宗教用語。正統を自負する教派が、自己の教義に対立する教義を排斥するため、そのような教義をもつ者または教派団体に付す標識。」


「さらに広く政治や科学あるいは文化集団などにも適用され、また日常語で使用されることもある。その場合の「異端」とは、集団内で「主流」とされる立場や考えに同調しない意見を持つ少数派や個人を、貶める目的などで使用される場合が多い。」(以上、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%B0%E7%AB%AF より引用)


ここでは「中国」における中共の「正統」的な共産主義あるいは社会主義理解に対して意義をとなえた者を「異端」と名づけておこう。なにしろ中共統治下のシナにおいては共産主義・マルクス主義は信仰の対象なのだ。たとえばごく最近の論調でさえ以下のようである。


「信仰は共產黨員の生命である」(中国共産党ニュース)


ゆえに宗教的異端もあって当然なのである。異端とは、たとえば遇羅克の「出身論」,楊曦光の『中国向何処去』(中国よ何処へ行く)および「李一哲の大字報」《社会主義の民主と法制に関して》などである。


これらは「中国」共産党の「正統的」マルクス主義「解釈」、社会主義「理論」などから逸脱して独自の理論を打ち立てようとしていた。しかし思想的パラダイムからいえば共産主義陣営内部の論議であった。ゆえに異端という。


有名な魏京生は根本的に共産主義、社会主義を否認しているのでこれは異端とはいえない。中共からすればすなわち「反革命」である。


ここではまず「李一哲の大字報」とその主要な執筆者であった王希哲について述べようと思う。


王希哲は、いちどは「李一哲の大字報」のため逮捕されるもその後名誉回復を得て釈放され、しかし80年代初頭の民主化運動に積極的に参与したため再逮捕され「反革命」の罪名により懲役十四年の刑により1981年入獄し1993年に釈放された。その後96年には事実上米国へ放逐された。


現在は「中国」民主党海外準備委員会の主席である。


おもに彼の自叙伝である『走向黑暗』(暗闇にむかって)(民主大學出版,香港,1996年)を読みながら、その歴史的および今日的意義について考察してみたい。


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                       自伝の表紙に掲げられた反革命として批判される高校生の王希哲



歴史的意味以外に今日的意義という理由は、一度は「反革命」として弾圧された「李一哲の大字報」執筆グループの名誉を回復したのは現国家副主席・習近平の父親・習仲勳だったからだ。習近平と習仲勳については以下を参照されたし。

フォルダ・習近平


昨年12月、いわゆる「開放改革政策」30周年を記念して当時習仲勳の助手として「李一哲の大字報」の名誉を回復に尽力した前廣東省委書記呉南生が旧「李一哲の大字報」執筆グループと会談した。すなわち習仲勳の思想解放に学ぼう、という含みであるがその奥にはもっと生臭い政治的思惑がありそうだ。


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この記事へのコメント

nhatnhan
2009年06月06日 00:25
イザのほうでもよませてもらってましたが、イザのコメントは登録してないとできませんからね~
再開ありがとうございます!
丸山光三
2009年06月06日 07:47
武閑老師、
そうでしたか、それはどうもありがとうございます。ということはこの程度ならブロックされない、ということですね。

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